漆器の修理


 

 せっかく、購入したり譲り受けたお家にある漆器。しかし、「使っていて、もし壊れたら…」「修理ってどこへ持っていけば…」というような不安から、家の片隅で眠らせてはいませんか?漆器も革製品と同じく、乾燥すると割れてしまうこともあります。

 古来より修理を繰り返して使われてきた身近な道具であった漆器。修理の際に色目を変えることもできます。

 思い入れのある壊れてしまった道具を、修理してもう一度使ってみませんか?

 当店では、以前に当店にてお買い求め頂いた道具はもちろん、他店で求められた漆器の修理も承っております。

 

 

✴︎修理の主な流れ✴︎

 

修理されたい道具をお預かり致します。

(その際に、どのような修理方法が良いのかをお話し合いさせて頂きます)

後日、修理代金の見積もりをお知らせ致します。

 

◉ご了承の場合

修理に取り掛からせて頂きます。

(道具の状態や形状などにより、修理に掛かる時間が異なります。予めご了承ください。)

 

◉もう一度お考えになる場合

お預かりした道具をそのままお返し致します。お見積り費用は頂戴致しません。


<修理報告書>

 

 当店の三代目は長年漆器の研究に携わっており、その知識と経験を活かして全ての修理にあるものを添えてお返ししています。

 それは、修理前と修理後の写真、そして修理内容をまとめた「修理報告書」です。

 これは、思い出の詰まった道具の元の姿と直った姿をお手元に残して頂きたい。そして、その修理を行った職人の仕事を皆さまにも知って頂きたい…という気持ちから始めた当店独自のサービスです。また、この修理報告書は数年後に再び訪れるであろう次の修理を行う際に、それを行う職人に対しての過去での修理法の伝達(カルテ)の意味も込めております。

 「修理報告書」は修理頂いた道具により一層の愛着を持って頂き、末長くお使い頂けるように…という当店の願いの形でもあります。


修理例

 修理前(長年の使用で生じた、割れや欠けによる破損)

 修理後(蒔絵を含む全面研出の上で修理。朱漆と白漆で一新